小川さんの作戦クリニック


4. フリーガードゾーンルール

  フリーガードゾーンは、右図の灰色で示した部分です。各エンド、相手チームと自分チームのリードの2投ずつ合わせて4投について(カナダの国内ルールでは最初の3投について)、このゾーンに静止している相手のストーンをプレイエリアから出してはいけないというルールです。もし、相手のストーンを出してしまうと、相手のストーンを元静止していた位置に戻し、自分のストーンは残っていればプレーから取り除かれます。フリーガードゾーンにある相手のストーンを、ハウスの中に押し込むのは、まだプレイエリアに残っているので構いません。


このルールを必ず使用しないといけないということではありません。但し、うまく使うと作戦にも幅が出てきます。例えば、試合が始まって間もないときにはあまりお勧めできません。まだ氷の状態や自分たちの調子がはっきりつかめていない間にハウスの前にストーンがたまり出すと、サードやスキップが投球する頃にはゴチャゴチャして、難しいショットを選ばないといけなくなるからです。また、まだ攻める必要のないとき、大きくリードしているときなども、わざとハウスの中に入り込んで、相手にテイクアウトを狙わせるようにします。逆に、大きくリードされていて点を取りたいときなどには、このルールを最大限に利用して、ハウスの前にわざとストーンをためるようにします。(ゴチャゴチャして難しくなるのを覚悟の上で)まずハウス前にガードを置き、その後チャンスを見計らってカム・アラウンドを狙います(急がば回れ)。普通は、先攻であればシートの中心、ハウスのまん前に、後攻のときは、コーナーガードを置きます。但し、アイスがストレートの(あまりカールしない)時は、先攻でも、後攻でもセンターを確保し、エンドの展開によってはのちにレイズでハウスの中に押し込むのを狙います。ハウスの中へのドローばかりでなく、普段からガードの練習もちゃんとしておきましょう.
(T.O.)