小川さんの作戦クリニック


5. エンド


 作戦を立てるとき、いま何エンド目をプレーしているのかを常に心得ていないといけません。主要大会では、10エンドのゲームを戦います。リーグ戦などでは、8エンドが一般的です。アイスの使用できる時間の関係で、6エンドやそれより短いこともあります。ここでは10エンドのゲームだとして話を進めます。
 通常ゲームを序盤(1〜3エンド)、中盤(4〜6エンド)、終盤(7〜9エンド)、ラストエンドに分けて考えると作戦が立てやすくなります。
序盤では、先攻でも後攻でもまずアイスに慣れるのが先決で、ハウスの中にストーンを入れていって、テイクアウトを中心にクリーンなディフェンス(守り)の試合を心がけます。
 中盤は、アイスにも慣れて本来の実力を発揮できる機会です。先攻であれば大きくリードされていない限り(差が2点以内)ディフェンスを中心とした組み立てを考えます。後攻であれば無理をせずに2点取るチャンスをうかがいます。
 終盤やラストエンドでは、得点状況によって作戦も大きく変わります。終盤に先攻で3点以上リードされている場合には、オフェンス(攻め)に徹します。ハウスの前にストーンをためていって、危険を覚悟の上でスチールを狙います。緊迫したゲーム(得点差が2点以内)では、ディフェンスが中心になりますが、サードの2投目あるいはスキップのショットでチャンスがあればスチールを狙ってもいいでしょう。後攻の場合は、リードしていれば無理をする必要はありません。大きく負けているときには、ラストストーンの利点を生かしてまず2点を確実に取ることを考えましょう。ラストエンドでは、先攻の場合相手を最小得点に抑えて、勝つもしくは同点でエキストラエンドを後攻で迎えることを考えます。後攻の場合リードしていればクリーンな試合を心がけて、相手につけいるすきを与えないようにします。負けているときには点を取って勝つことを考え、でなければ少なくとも同点に持ち込み、エキストラエンドは先攻になりますがスチールを狙います。
 試合をすればするほど自信とノウハウ(知識)が蓄積します。チームメイト全員がいま何をしたいのか良く理解しているのも非常に大切なことです。
 右上の図で、自分は黒のチーム。5エンド目、2−1で勝っていてセカンドの2投目。ガードをしますか、それともハウスの反対側にドローしますか。またそれはどうして?        (T.O.)