
アイスの状態は、作戦にも影響を及ぼします。アイスの状態を早くつかむことは一つの大きな技術です。ふだんプレーをしているリンクに適したドローやテイクアウトのウェイトを記憶しておくと、新しいリンクに行ってもウェイトがつかみやすくなります。
アイスがストレートの(あまりカールしない)時は、先攻でも後攻でもハウスの前(4フット内)にストーンを置いて、レイズで押し込んでいく、あるいはヒットアンドロールを用いる作戦が一般的です。逆にアイスが普通、もしくはスウィンギーの(よくカールする)場合には、まずガードを立てて、カムアラウンドを狙う作戦が中心になります。例えば右図のような場合、めやすとしてストーン2.5個分(約75cm)以上カールする時はセンターガードのカムアラウンド(A)を、それ以下のカールの場合にはレイズ(B)を選択するのがいいと思われます。ガードの位置は、アイスがスウィンギーな時はハウス近く、ストレートな時はハウスから距離をおいて置きます。
また左図のように、アイス全体が傾いていることがあります。このような場合には、坂を横切ってプレーをするイメージを描くとラインが取りやすくなります。坂の勾配に逆らってコースを取ると(A)、下り方向(B)と比べてまっすぐ進むことになり、より直線的なコースを選べます。
この他、一部分だけまっすぐに進む場所(ランと呼ぶ)、ハウスの端の近くで横に落ちてしまう場所、霜がついて他より滑らない場所などあって、アイスコンディションへの注意には事欠きません。
最後に、大切な観察として、ゲームの進行にしたがってアイスコンディションが変化する点です。試合中よく使われる、シートのセンター部分では、後半のエンドでペブルがなくなってきて、カールしなくなったり、逆にストーンのスピードが落ちてきて横滑りするような状態になったりすることもあります。アイスの温度を管理する機械の音が急にしたり、空気の冷たさが変わったように感じた時は、アイスコンディションの変化に注意しましょう…これらの観察を全てスキップに任せっきりにしないで、チーム全員でデータ集めをしましょうね。
(T.O.)
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