WEB TCA TIMES  98年11月号より

1998長野オリンピックボランティア後記    川野なほみ 
ゲームが始まると4シート中3シートのゲームをボランティア控室では常時見ることが出来た。
その内日本のゲームが映し出されていればそれともう1つ、好カードを何人かの独断で選びビデオに収めていた。それも私の仕事の1つ、同時にラジオでは会場の解説をしていた長野県カーリング協会の藤巻さん、松村さんの声がFMの電波に乗ってその部屋にも届いてきていた。こちらに集中していてもとても楽しかった。彼らは本当に素晴らしいキャラクターだと思う。
私にとってゲームのライブはとても贅沢なことだった。同時に日本チームには「なぜ?、ウッソー、ヨシ!アレー?」いろいろな言葉をその場所で聞き、同時に自分でもつぶやいていた。
私の貰ったIDカードではプレスルームにも入ることが出来、国際的な雰囲気を味わい、インタビューに望む自信に満ちた選手達の顔を見ることも出来た。
今回1番感じたことはお客様やプレス関係の人たちにとっての会場は本当に居心地のいい場所になっていたかということ。というのもプレスルームでは売られている食べ物が貧相でカップラーメンやレンジでチンのスパゲッティ等そこでお弁当を食べてカメラマンに怒鳴られるなんていうつまらない失敗をしたりで強く感じたのだけれど。
他にも会場の入り口ではチケットのない人が入り口の人と問答をしているのを見かけた。せめて体験カーリングをしたり、テレビの画像で見ることが出来たらそれなりに雰囲気を楽しむことが出来たんじゃないかとお客様の居心地の悪さを思うと心が痛んだ。
ボランティアの10日間、楽しいこと感動したこと小さな嫌なこといろいろあったけれど心の中にくっきりと残っている。ますます私のカーリングを大事なものとそのカーリングを通じての人とのつながりの大切さを確認をした10日間だったと思う。

長野オリンピック   松下美枝子
長野オリンピックではスコットランドチームの選手係として働いてきました。選手の競技場での送り迎え、ロッカーの掃除、事務的な内容の伝達、選手入場のプラカード持ち等々、選手の身の回りのお世話係として働いてきました。
普段は気のおけない、といっても愛敬のある選手たちですが、試合には非常に高い集中力で臨みます。試合前には更衣室を暗くしてテープを聞いて瞑想したり、ストレッチ運動をしたりして心身ともに試合に備えていましたが、その姿からは真剣さがひしひしと伝わってきます。試合に負けたときは"Fuck"と罵声をあげながら車に乗り込む気性の荒い選手もいたりして、こちらからも非常に神経を使いました。
今回初めてカーリングがオリンピックの正式種目になるということで選手も大いに張り切っていたようです。そんなひたむきな選手の息使いがリアルに、手に取るように伝わり、大変に刺激に満ちた有意義な一週間を過ごすことができました。